検査機関とのやり取りの中で、こんなことを聞かれることがあると思います。
こちらの試験のn数はどういたしますか?
初めて見聞きする方は、何を言っているのか理解できずに困惑していることと思います。
本記事では、商品テスト(試験・検査)における「n数」について解説します!
n数の読み方
n数=「エヌ・スウ」と読みます。
n数の意味
商品テスト(試験・検査)における「n数」という言葉は、主に以下の意味合いで使われます。
試験の測定数
つまり、何回試験(測定)するかということです。
「試験や測定の回数なんてこっちに聞いてくるなよ~」
と、思いますよね。
中国人スタッフに誤解なく伝えるのが一番難しい・・・
そんな方は、ぜひこちらの記事をご覧ください!
n数(測定数)の役割
なぜ、n数の確認が必要なのでしょうか。
通常、n数(測定数)は試験結果の精度に影響します。
試験というものは、結果にある程度のバラつきが出ます。これは、試料間の差であったり、試験方法そのものが持つバラつきであったりします。(他にも様々な要素があります。)
やっかいなのは、これらのバラつきが嚙み合うことで、「たまたま良い(または悪い)結果」になることがあります。
1回しか測定を行わない場合、このたまたまが出てしまっている可能性を否定しきれません。
そのため、JIS等の試験規格では、試験ごとにその測定数を定めています。
例えば、3測定で試験を行った場合、報告書などには「n=3」のように表記されます。(表記しない場合もあります。)
こちらの試験のn数はどういたしますか?
この質問の意図は、以下の可能性があります。
- 預かった試料では規格通りの測定数が確保できない。
- そもそも規格がない試験なので、どこまで試験結果のバラつきを許容できるのか確認している。
n数の意味を理解してしっかりと備えましょう!
まとめ
- n数=「エヌ・スウ」と読む。
- n数=試験の測定数
- n数(測定数)は試験結果の精度に影響する。
ちなみにn数の「n」はnumber(数)の頭文字のようです!
「キーワード欄」には具体的な「試験名」「規格名」「訴求文言」、「タグ欄」からは「アイテム名」「性能の種類」を選択してください!
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